髪質改善

「髪の痛みを気にする方へ。カラーでの原因と対策」

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「髪の痛みを気にする方へ。カラーでの原因と対策」

【髪の痛みを気にする方へ。カラーのダメージの原因と対策】

 

カラーで雰囲気が良くなるから染めたい」「髪の色を変えると顔の印象がよく見える」「髪がキレイに染まっていると、おしゃれに見える」「白髪が染まると若々しく見える」などファッションの一部として、すっかりヘアカラーは定着してきました。今現在では10代では40%、20代では54%、30代では58%、40代では63%、50代では77%、60代では76%とヘアカラーをし、全体では10人に7人は染めています。色味も、アッシュ系やピンク系など一昔前はキレイに発色させるのが難しかったオシャレな色味も増えてきて、ますますカラーは身近な存在になりました。

しかし、その反面「以前よりパサつきが気になる」「パサパサになった」「手を髪に通すとゴワゴワする」など髪質に悩む女性は92%まで増加しています。

痛みは気になるけど…ヘアカラーすると雰囲気は変わるので、やっぱりしていたいものですよね。

 

カラーリングで髪が痛む原因

・カラーの染まる工程

カラーは1剤と2剤を混ぜる事で、明るくなる効果と、色味が定着する効果があります。

まずブリーチ剤でメラニン色素を破壊する事で色を明るくし、そこから色を定着させていきます。

メラニン色素がなくなっていくと髪は明るくなっていきます。

 

メラニン色素がなくなる事で、色味が入っていきます。

 

ブリーチして色味を定着させる理由は、メラニン色素の残っている状態だと、黒(メラニン色素)は色素が一番強いため、赤や黄やピンクなどの発色がわからないためです。

このブリーチをしてメラニンを破壊する工程が髪の痛みの原因になります。

 

・アルカリの浸透

健康な状態の髪は、キューティクルがキレイに整っており弱酸性ですが、薬剤が髪の内部に入りやすいように、カラー剤の中にはアルカリ成分が含まれております。

アルカリが髪に浸透する事で、色素が発色していくのですが、それと同時にキューティクルにダメージが起きてしまいます。

酸化カラー剤で染めた後は、残留アルカリもしてしまうので、毛髪に対する損傷を緩和する事が大事になります。

 

・アルカリが残ったままコーティング

カラーリングの際に、シャンプーしてコーティング系トリートメントをすると髪の中にアルカリが残ってしまい、一緒に閉じ込めることでダメージはより一層ひどくなります。

アルカリ成分が除去されていないままコーティングされると、数日で抜けていくはずのアルカリは、通常の何倍も髪の内部に残ってしまい痛みがひどくなります。

 

カラーリング時の対策

・明かるくしすぎない

カラーリングには色のトーン(明るさ)があります。

真っ黒は3レベル、金髪は16レベルなど。

基本的には7レベル(少し茶)くらいまでが、オススメです。明かるくなればなるほどブリーチの作用が強くなり髪への負担も大きくなります。

また、短時間で染まるカラー剤には主成分の濃度を上げたり、アルカリを強めたりしているので、毛小皮の剥奪や毛皮質の露出で断毛の原因にもなるので気をつけていただきたいです。

毎回毎回、全体染めをすると毛先は今までの蓄積があり痛みやすいので、リタッチ(根本染め)にする。

 

・アルカリ除去

髪の毛はpH5〜6程度の弱酸性がもっとも安定して健康な状態です。しかしヘアカラーなどのメニューはアルカリ性の薬剤を使うので、おしゃれ染めや白髪染めでも、施術後は長期間アルカリは残留してしまいます。海水だとpH8〜9、強いカラーだとpH10にもなります。

カラーの施術後は、pHを弱酸性にコントロールし、元の弱酸性に戻す事でダメージの原因を取り除きます。

 

・トリートメントは手触りをよくするもの

トリートメントは、髪の表面につけているものなので、髪が再生したり、髪が改善するものではありません。一時的に擬似膜を覆う事で、サラサラの状態を1〜2週間持続させるだけです。アルカリが髪に残る事でダメージは悪化してしまいます。

 

まとめ

カラーも楽しみ、痛みを最小限に抑えるには

①明かるくしすぎない。7レベルまで。

②リタッチ(根本染め)にする。

③アルカリ除去をする。

④コーティングでアルカリを残留させない。

以上4つの知識を得ることで、ヘアカラーによる髪へのダメージが最小限にすることができます。